高い剛性と優れた動的/静的耐荷重性、卓越した動作円滑性が主な特長です。シュネーベルガー社の高剛性リニアガイドは、高い防振性により、振動振幅を低減し、機械寿命に貢献します。
長年により培われてきた設計、生産、使用に関する様々な技術を採用しており、機械設計の様々な課題に対応するコスト効果の高いローラータイプのガイドを提供しています。
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特長
■ローラーのO型配置構造により高いモーメント剛性を実現
■台形状のレール構造により高い剛性を実現
■総焼き入れキャリッジにより高寿命を実現
■レール長は最長6mまで対応
■独自のローラー形状
■高度な研磨と歪み矯正技術による卓越した真直度
■各種の腐食防止コーティング
■ユニークな潤滑経路
■キャリッジの全面シールにより高い信頼性と長寿命を実現
■循環経路に最適化された複合材を採用
ローラー構造
シュネーベルガー社のローラ側面の形状を「対数型プロファイル」と呼んでいます。一般的に「樽型」と呼ばれる側面の曲線は、様々な工夫が凝らされておりシュネーベルガー社のローラガイドの最大のノウハウが活かされている場所です。
ボール式ガイドに比べて、ローラー式ガイドは線接触のため、許容荷重ははるかに大きくなります。樽型の形状が、接触面へかかる様々な荷重を相殺し、機械上で起こり得る複合的な荷重下においてもレール側への負担を均一化するよう工夫されております。またローラーが負荷領域と非負荷領域を行き来する際にも、「息つき現象」のない円滑な操作をもたらします。
O型配置構造
循環ユニット(キャリッジ)内にO型配置された摺動面に囲まれた内部スペースは、ガイドウェイとして最も優れたパフォーマンスを生み出します。90度オフセットされたローラートラックと連動して、ヨーイング、ローリング、ピッチング、またその複合荷重などのあらゆる方向からの力を安定して、効率よく吸収し、高いモーメント剛性を提供します。
シングルレールは最長6m
シュネーベルガー社は全製品について、1ピース最長6 mまでのガイドレールをご用意しています。これにより、大型機や長軸の搬送ラインにおいてレールのジョイント数を減らすことが可能です。組み立て作業が簡単になるだけでなく、精度と寿命が向上します。
総焼き入れキャリッジを採用
機械の安定した精度をと長寿命を左右する重要な部品が、リニアガイドのキャリッジです。機械上の過酷な汚染環境と時には予測を超える荷重のもとでも、全製品寿命期間を通じてキャリッジの塑性変形を生じさせないよう、シュネーベルガー社の製品は高品質のベアリング鋼を用い、全てのキャリッジを総焼入れしています。
6つの取付け穴
キャリッジのひっぱり荷重下での剛性は取付機構に大きく左右されます。最高の剛性を達成するために、シュネーベルガー社の全キャリッジは6つの取付穴を採用しています。
ユニークな循環経路
ローラーが非荷重領域と荷重領域を行き来する循環経路の形状にも特別のノウハウが活かされています。この部位の幾何学曲線はシュネーベルガー社のガイドウェイのコアノウハウです。低速、高速のいずれにおいても「息つき現象」のない円滑な操作性、最小限の脈動を実現しています。
キャリッジは全面シール
全キャリッジは標準で、2重リップルクロスワイパーと2重リップル長手方向ワイパーの両方を上部および底部にも装備しています。さらに標準フロントプレートがキャリッジのスチール本体部に施されており、転動体の摺動トラックの気密性を格段に向上させています。機械上で起こりうる様々な汚染物の浸入を防止し、潤滑剤の損失も最小限にします。これによりキャリッジの長耐用年数が期待できます。
また、レールの上面をいかにスムースに保つかも、ワイパーおよびキャリッジの寿命を大きく左右します。シュネーベルガー社はレール取付穴を完全に平らに塞ぐためのさまざまなソリューションを用意しています。
複合素材による循環トラック
転動体の循環経路はキャリッジの走行性能に大きな影響を与えます。このため、シュネーベルガー社のキャリッジは全製品の循環経路に最適化された複合素材を採用しています。この複合素材はノイズの低減のみならず潤滑剤貯蔵庫としても使われます。これによりキャリッジの寿命を大きく延ばすことが可能です。
様々な給油口オプション
キャリッジは、左図のように多様な給油口選択ができるようになっています。お客様の機械設計に合わせてお選びください。また特殊な取り付け位置への潤滑油が必要なところでは、キャリッジの上面または両側から独立して潤滑剤を供給することも可能です。
ラック一体型リニアガイド
長軸になればなるほど、ラックの利点が発揮されます。シュネーベルガー社は高性能ラック&ピニオンをガイドレールと一体化しました。シングル
ピースで6 mまで可能なラック一体型レールをつなぎ合わせれば高精度の駆動軸の完成です。一体化構造はラックを単独で設置する従来の方式と比べ、製造・組み立て工程および物流の費用を削減し、大きなコスト節減をもたらします。また精度が必要な取付面3セット必要
な従来構造に対し、2セットで済むことも利点です。ガイドとラックの間の手間のかかる調整作業はもはや必要なく、スペースも削減することが可能です。
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